今回はgdalコマンドを使って衛星画像(Geotiff)からJPEGとワールドファイルを作る手順をご紹介します。
衛星画像等おGeotiffのサイズが大きくソフトウェアで読み込めない場合などに、画像とワールドファイルを作って読み込むことができます。
また、そこまで高解像度ではなくても良い場合等にファイルサイズも小さくデータの共有がしやすいというメリットもあります。
ワールドファイルの作成コマンド
gdal_translateコマンドを使って作成します
ワールドファイルを作成する場合は「WORLDFILE=YES」のオプションを付与することで作成が可能です。
衛星画像から画像(PNG)とワールドファイルを作成するコマンドの例を記載しておきます。
gdal_translate -b 3 -b 2 -b 1 -of PNG -co WORLDFILE=YES -outsize 1000 0 input_geotiff.tif output_image.png
作成された画像とワールドファイルのサンプルを載せておきます。
※画像が暗めになっていますが、衛星画像をそのまま変換したので、外側のゴミ画素も含んだ範囲の色情報をRGB(256)の範囲にリスケールしているからです。
ワールドファイル「output_image.wld」
50.0000000000
0.0000000000
0.0000000000
-50.0000000000
619525.0000000000
2376475.0000000000
ワールドファイルの拡張子は画像フォーマットによって定義が異なる場合があります。拡張子.wldではうまく位置が合わない場合は拡張子を下記の通り変更してみてください。
・PNGの場合「.wld」→「.pgw」
・JPEGの場合「.wld」→「.jgw」
・TIFFの場合「.wld」→「.tfw」