ある日突然、今まで利用していたGDALのDockerイメージが取得できなくなるという事態に直面したことはありませんか?実は、GDALのDockerイメージのホスティング場所が変更になり、従来のコマンドでは取得できなくなっています。
今までと同じコマンドで取得すると
docker pull osgeo/gdal
下記のようなエラーが通知されます。
Using default tag: latest
What's next:
View a summary of image vulnerabilities and recommendations → docker scout quickview osgeo/gdal
Error response from daemon: failed to resolve reference "docker.io/osgeo/gdal:latest": docker.io/osgeo/gdal:latest: not found
これでは困ってしまいますよね。しかしご安心ください!GDALイメージの新しい取得場所はGitHubに移行しています。この記事では、新しい取得方法や使いやすくするためのコマンドの工夫について解説します。この変更にスムーズに対応して、引き続きGDALを活用しましょう!
新しい取得先はGitHub!
イメージの引っ越し先は下記のgithubになっています。
https://github.com/OSGeo/gdal/pkgs/container/gdal
確かにイメージのリストが載っていますね。
GitHubからGDALイメージを取得する方法
リンクをクリックするとインストール(取得)するコマンドと、ベースイメージとして使用する際の書き方が記載されているので、コピー&ペーストで実行しましょう。
docker pull ghcr.io/osgeo/gdal:ubuntu-small-3.10.0
# docker pull ghcr.io/osgeo/gdal:ubuntu-small-3.10.0
ubuntu-small-3.10.0: Pulling from osgeo/gdal
4f4fb700ef54: Already exists
7e301c75ba28: Download complete
a1dd503f1d4f: Download complete
de870bbfeeb8: Download complete
f27207d81b75: Download complete
11ac4325374f: Download complete
35dbd5dce28a: Download complete
b16eab246d59: Download complete
8b792137207f: Download complete
932fe016dfa4: Download complete
23233f01ad47: Download complete
4c046e7778ee: Download complete
Digest: sha256:383e17c221d48031c5ac4fe7500d95adccb05d719a9685542c1e8d2d84ef50e0
Status: Downloaded newer image for ghcr.io/osgeo/gdal:ubuntu-small-3.10.0
ghcr.io/osgeo/gdal:ubuntu-small-3.10.0
What's next:
View a summary of image vulnerabilities and recommendations → docker scout quickview ghcr.io/osgeo/gdal:ubuntu-small-3.10.0
うまくインストールできました。
イメージが正しく動作するか確認する方法
うまく動くか確認するために、バージョン確認コマンドを実行してみます。
docker run --rm ghcr.io/osgeo/gdal:ubuntu-small-3.10.0 gdalinfo --version
GDAL 3.10.0, released 2024/11/01
うまく動いているようです。名称が長いのでtag等で名前を付けたほうが良いかもしれませんね。
「osgeo/gdal」として再利用可能なタグの作成
コンテナのIDを確認
docker images | grep gdal
ghcr.io/osgeo/gdal ubuntu-small-3.10.0 383e17c221d4 4 weeks ago 512MB
タグを作成
docker tag 383e17c221d4 osgeo/gdal:3.10.0
これで「osgeo/gdal:3.10.0」でも使えるようになりました。
docker images | grep gdal
osgeo/gdal 3.10.0 383e17c221d4 4 weeks ago 512MB
コマンド実行時は下記のように少しスッキリしますね。
docker run --rm osgeo/gdal:3.10.0 gdalinfo --version
GDAL 3.10.0, released 2024/11/01
まとめ: GitHub移行後もGDALをスムーズに活用しよう!
GDALのDockerイメージのホスティング場所がDockerHubからGitHubに移行したことで、一時的に混乱する場面があったかもしれません。しかし、新しい取得方法を理解し、タグを活用することで、これまでと同じように効率的にGDALを使用することができます。
特に、GitHubからの取得コマンドや、再利用しやすいタグの作成といったポイントを押さえることで、日々の作業をよりスムーズに進められるはずです。この機会に、自分の環境に合った便利な運用方法を見つけてみてはいかがでしょうか?
GDALの新しい環境での活用が、皆さんのプロジェクト成功の一助となることを願っています!